学校行事等
【岩農米】ベトナム輸出に係る報告会
3月18日(木)
アグリビジネス科と生物生産科の代表生徒による岩農米輸出プロジェクトチームの生徒が、こおりやま広域圏農産物等輸出創生事業ベトナム輸出可能性調査報告会にオンラインで参加しました。
今回の報告会は本校のほか、郡山市、ジェトロ福島、在ベトナムの調査実施企業、郡山市が業務委託している東京の企業が参加し、本校からベトナムに送った岩農米「福数多」について、調査結果を報告いただきました。本校にとっては、ベトナムでの評価を現地から直接聞くことができる貴重な機会となりました。
高校生が自ら栽培して福数多を生み出したエピソードや、高い品質、パッケージなどについて評価をいただいた一方、現地の米の価格や嗜好を踏まえ、販売戦略などについて、工夫をする余地があることなどを御指摘いただきました。
生徒たちは現地の嗜好性や生活習慣、本校の生産物の可能性について熱心に質問していました。この1年間の学びを来年度の活動につなげ、グローバルGAP認証農産物を活用した新たな加工品開発や、海外輸出などについて、アグリビジネス科と生産系学科と強固な連携を深め、さらに前に進めてほしいと思います。
今回の報告会に向けまして、御尽力いただきました関係機関の皆様に感謝申し上げます。
令和2年度 第3学期終業式 褒賞授与式・賞状伝達式を行いました
3月19日(金)、第3学期終業式および褒賞授与式・賞状伝達式を行いました。
校長先生からは、岩瀬農業高等学校の名が数多く取り上げられる1年であったこと、震災10年という節目にあたり、今後も前向きに挑戦し続けてほしい、などのお話がありました。
今年度の学校生活は、新型コロナウイルス感染症の影響で、例年と大きく異なる1年でしたが、その中でも、生徒はたくさんの努力をし多くの成果を残してくれました。
春休みには、1年間の振り返りと新学年に向けた準備をし、来年度4月の第1学期始業式で元気な姿を見せてほしいと思います。
なお、終業式に伴い、本日生徒を通じて「いとひば55号」(2021年3月1日発行)を配布しました。お手元に届かない場合は、お子様に一声かけていただければと思います。
【果樹】収穫適期の見える化技術の開発
今年度、園芸科学科では公益財団法人福島県学術教育振興財団の助成を受け、「果樹栽培における収穫適期のみえる化技術の開発」と題した研究を行いました。
熟練した技術を持つ実習教員から表面色の収穫適期の色をカラーチャートを用いて指導を受けた後、実際にほかの教員や生徒が収穫し、これを非破壊糖度計で計測することにより、技術の継承を図るという試みでした。
当初は、実習教員が示したカラーチャート5番6番のリンゴではなく、カラーチャート4番の赤色が薄いものも収穫してしまいましたが、試行錯誤を繰り返すうちに、日光の当たる樹の外側、上部から着色することを体感できるようになり、果実に当たる直射日光にも左右されず正しい果実を収穫できるようになりました。
一方、実験の結果、果実の糖度と果実色との間には高い相関性が見られず、食味試験をしても糖度と食味との高い相関性は見られませんでした。このことから、食味に影響するのは糖度だけではなく、熟度であることがわかりました。
また、果樹担当教員が岩手県盛岡市にある農研機構農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所リンゴ研究拠点において研修を受けてきた結果、果樹果実の熟度に影響するのは果実の表面ではなく、その下にある地色と言われる部分のクロロフィルの量であることがわかりました。このクロロフィルは渋みを感じさせるものでありました。
収穫時に表面色だけでなく地色の判定をする必要があると考えられるほか、糖度でだけではおいしさを測ることができないことが分かりました。今後、研究の方法からもう一度見直し、熟練した技術の継承を図るための方策を検討していきたいと思います。
今年度の研究成果をまとめたリーフレットは、下のリンクに示したPDFファイルです。県内各農業高校を始め、関係機関等にお送りしましたので、御覧いただければと思います。
未来につながる持続可能な農業推進コンクール生産局長賞授与
3月17日(水)
農林水産省東北農政局福島拠点の小笠原毅輝地方参事官に御来校を賜り、「令和2年度未来につながる持続可能な農業推進コンクール」生産局長賞を授与いただきました。本来であれば農林水産省での受賞式となるところでしたが、コロナ禍で東京に行くことができないため、本校での授与となりました。
今回の受賞は、本校と産学連携協定を締結している(株)八芳園との共同受賞で、GAPの取組をとおした総合の人材育成に向けた取組が高く評価され、全国第2位相当の生産局長賞を受賞したものです。
小笠原地方参事官からは、審査員長からのコメントとともに、持続可能な農業の推進に向け、単純にシステム化するのではなく、自然の持つ強みや弱みを生かしながら工夫し、GAPの取組を推進してほしいなどと、本校への期待の言葉をいただきました。その後、生徒を代表して学友会長の渡辺琉楓さんが賞状の授与を受けました。
渡辺さんからは、次年度にむけてGAP認証の強みを利活用した取組として、今年度始めたGAP農産物輸出に向けた挑戦の継続や、GAP認証を生かした新たな商品開発などに取り組みたいという抱負が述べられたほか、今年度はコロナ禍で、八芳園とオンラインイベントに参加する程度で十分な連携ができなかったが、コロナ禍が終息したら様々な機会で連携していきたいという強い想いが述べられました。
今年度の岩瀬農業高校は、グローバルGAP認証品目数単独日本一、日本初となるJGAP畜産3部門同時取得など、様々な取組をとおして魅力ある教育活動を展開してきましたが、コロナ禍で八芳園との連携を始めとした県外での活動などが思うように進めることができませんでした。
一日も早くコロナが終息し、以前のように岩農生が各地で躍動することを願ってやみません。
売れる6次化商品づくりのために必要な考え方とは?
2月25日(木)
岩農米輸出プロジェクトチームの生徒を対象に、第3回「商品開発の実例と今後の6次化商品の展望」と題し、株式会社GNS副社長、株式会社あきんど代表取締役の廣田拓也様を講師に迎え、講習会を開催しました。
今回の講習では、廣田様が実際に開発した6次化商品を手に取りながら、商品開発における失敗談や成功談、売れる商品と売れない商品の違いについて講習をしていただきました。その中で特に「商品に対する付加価値」が重要であることを参加した生徒に強調されていました。
参加した輸出プロジェクトメンバーは「岩農産6次化商品」の開発に向けてより一層意欲が湧いたようです。
これまで行った3回の講習会にご協力頂きました関係者の皆様に御礼申し上げます。
岩農米輸出PJ イノベ成果報告会に参加
2月22日(金)
岩農米輸出プロジェクトチームメンバーが、県主催のイノベ成果報告会(オンライン開催)に参加しました。
今回の報告会では、プロジェクトチームが今年度取り組んだ、岩農米「福数多」の海外輸出に向けた成果を動画で発表しました。
参加したメンバーからは、他校での取組も大変参考になった、今後の活動にさらに意欲的に取り組みたいなどと感想がありました。
アグリビジネス科1年 現場見学
2月22日(金)
アグリビジネス科1年生の生徒が、イノベ人材育成事業の一環として、「会津中央乳業株式会社」と「道の駅あいづ」を見学しました。
会津中央乳業では、身近な食品の製造工程を知るとともに、製造現場で働く方々から直接話を聞くことができ、今後の進路や授業に役立つ時間となりました。
道の駅あいづでは、生産者と連携して農産物に付加価値をつけて販売する手法や、レストランでの食材提供など、地域の活性化に寄与する取組を見学することができ、6次化商品の開発に向けたヒントを得ることができました。
売れる6次化商品づくりのために必要な考え方とは?
2月18日(木)
岩農米輸出プロジェクトチームの生徒を対象に、第2回「ブランディング~誰に何を伝えるの?~」と題し、第1回目に引き続きふくしま地域産業6次化サポートセンター事務局長の阿部尚俊様を講師に迎え講習会を開催しました。
今回の講習では、ブランディングをすることで岩瀬農業高校に対して顧客に商品・サービスに対して共通のイメージを持ってもらうことや、顧客の心の中に独自のポジションを築くことができること等を学ぶことができました。参加した生徒も、岩瀬農業高校が築いてきた歴史と伝統を商品開発に活かすことができればと考えているようでした。
今年度の最終回は2月25日(木)に実施予定です。
ホストタウンサミット2021に参加しました!
2月20日(土)
食品科学科2年の5名の生徒が、内閣官房オリパラ推進本部事務局主催「ホストタウンサミット2021」の「世界のおもてなし料理プロジェクト」に、郡山市とともに参加しました。
食品科学科は、前年度に開催された「GAP食材を使ったおもてなしコンテスト」にも郡山市と協力して参加しており、この時は本校のGAP食材と郡山市が消費拡大に注力する鯉のコラボによるメニューを考案してハンガリーの水泳選手をおもてなしし、事務局長賞を受賞しています。
今年度は、昨年秋から「世界の料理おもてなしプロジェクト」に参加し、前回同様にGAP食材と鯉を活用した料理づくりにチャレンジしました。これまで、数度のオンライン講習会への参加や、料理の試作を5回ほど行い準備してきました。
今回のメニューは「鯉♥が導く友情!ちらし寿司」と、「鯉もびっくり、さっぱりワンタンスープ」です。オリンピックのお祝いとしてちらし寿司とし、ハンガリーの国旗の色をパプリカで表現しました。また、滋養強壮に定評がある鯉を活用することにより、体力向上だけではなく、限界に挑戦する選手たちのストレスや体調管理にも手助けとなるメニューを作りたいと考えてきました。
コロナ禍の影響で今回のホストタウンサミットはオンライン開催となりましたが、郡山市国際政策課の皆様のお世話になり、全国の都市をオンラインでつなぎ、生徒たちが自分たちの思いを堂々と発表し、リアルタイムで調理を行いました。始まる前は緊張していましたが、いざ始まると自信を持って堂々と参加することができ、皆さんに大変喜んでいただきました。
今後、オリパラを契機にハンガリーの選手団との交流の場が設定されることがあれば、このおもてなし料理をお召し上がりいただきたいと思います。様々な御協力をくださいました、郡山市の皆様、八芳園の皆様を始め、多くの方々に感謝いたします。
行こう!福島空港!!グリーンイノベーション!!!
2月18日(木)天候:雪
環境工学科造園専攻班は、イノベション人材育成事業の一環としてかねてから進めてきた福島空港の緑化計画(福島空港グリーンイノベーション)を実際に施工してきました。
あいにくの雪の中、学年末試験終了後に福島空港へ向かいました。リモートでの指示を受けながらの施工は、思うように進むことが出来ず時間がかかりました。
講師として羽田空港やセントレアなどの空港ビルの屋内緑化に実績のある株式会社グリーバル取締役・部長 石黒一弘 様からリモートによる講義を受け、さらに福島空港ビルの薄井課長よりあいさつをいただきました。その後、設計した図面に従い植物を配置していきました。人の導線や防火施設などに注意し、植物の向きを考え配置し、邪魔にならず景観が良くなるように配置してきました。
そして水を与え、椰子ガラで鉢を覆い完成しました。
最後に、福島空港ビルへ贈呈し空港緑化の施工を終了しました。
配置図は、下記の図面の通りですので、是非、福島空港でご覧ください。設計コンセプトなども掲載されています。
特にありません。
※状況により日程変更があります。
〒969-0401
福島県岩瀬郡鏡石町桜町207
TEL:0248-62-3145
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